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浅岡 弘和さんプロフィール

1990年からクラシック音楽の総合専門誌「音楽現代」を中心に評論活動を展開。作曲家論、演 奏家論、コンサート評、インタビュー、レポートなどの執筆を主に行う。他にCDのライナーノート、演奏会プログラムや新聞のコラムなどの執筆も多数あり。日本推理作家協会会員。

演連コンサート第186回は 中條秀記 フルートリサイタル
モーツァルトイヤー特別企画
新!交響曲第37番
モーツァルトイヤーの今年はモーツァルト/新!交響曲第37番
デルタ社によるブルックナー/交響曲第8番アダージョ2世界初演盤 (唯一のCD)
デルタ社によるブルックナー/交響曲第8番アダージョ2世界初演盤



■■■DTIブログ企画!ブロガーに聞く、第六回になる今回は音楽評論家として、ご活躍中の浅岡 弘和さんにお話を伺いました。クラシック音楽に対する熱い思い、音楽評論の仕事を「天職」と語るその理由は?などの疑問に1つずつ答えて頂きました。

浅岡さんのインタビューは音楽評論家を目指す人だけでなく、私たち一人一人に当てはめる事が出来るアドバイスが盛りだくさんです。それでは、じっくりとお楽しみ下さい!

なぜクラシック音楽評論家になろうと思いましたか?

昔は一ファンとして日本ブルックナー協会の会報で細々とブルックナー論などを書き、音楽雑誌の読者評論に投稿などもしていましたが、15年前、日本ワーグナー協会創立10周年記念懸賞エッセーに 「ワーグナーそしてマイスター・ エックハルト」(年刊「ワーグナー」1991収録)が第2位入選したのがきっかけで音楽現代誌から依頼が舞い込むようになりました。

音楽評論家としてのご活動を教えて下さい。

著作活動以外ではデルタ社による20世紀最大の指揮者フルトヴェングラーの板起こしCD制作に関わっています。究極の手法による第2世代板起こし(*1)CDと呼ばれるものです。

昨年は日本フルトヴェングラー協会主催によるフルトヴェングラー生誕 120年記念ヴァイオリン・ソナタ全2曲演奏会にも関わりました。フルトヴェングラーは作曲家でもあったのです。この2曲のヴァイオリン・ソナタは共に、1時間前後かかる大曲のためまず演奏される機会はありません。それを一遍に演奏したのです。

そしてモーツァルトイヤーの昨年はモーツァルト/新!交響曲第37番 という企画を立てました(左図参照)。これは先ほどのブルックナーのアダージョ2世界初演で縁のできた東京 ニューシティ管のための企画です。

モーツァルトの交響曲37番は欠番になっています。何故かというと100年前に序奏以外は他の作曲家の偽作だと判明したからです。その空き地になっている37番にモーツァルトのある曲を交響曲として はめ込もうというものです。一見、キワ物風ですがあっと驚くような仕掛けと学問的な裏付けもキチ ンと取っています。今後どういう進展をみせるかですね。それにはまずCD化しないと。


これまでで一番大変だった仕事は何ですか?

ブルックナー/交響曲第8番の第3楽章異稿(アダージョ2)を日本で世界初演させたことです。 30年近く付き合いのある川崎高伸という市井(しせい)のブルックナー学者がひよんなことからウィーンで未知の楽譜を発見しました*こちらを参照)。

ブルックナーの交響曲第8番の第3楽章のもう一つ異稿があるとはそれまで誰も気がつかなかったのです。でもその重要性については発見されても誰も気がつきません。誰もその価値がわからなかったのですね。

そこで私がまるで「わらしべ長者」のお話のように、まず音楽雑誌「音楽現代」に川崎氏の論文掲載→野口剛夫氏によるエレクトーン演奏→内藤彰指揮東京ニューシティ管によるオーケストラ演奏→デルタ社によ るCD化(左図参照)とお膳立てして行ったのです。

浅岡 弘和さんのインタビューから抜粋
 
浅岡 弘和さん執筆書
・「20世紀の巨匠たち」 (芸術現代社刊)
1998年
「20世紀の巨匠たち」(芸術現代社刊)1998

■共著本類
・「海ゆかばの昭和」 (イプシロン出版企画)
2006年

海ゆかばの昭和

・文藝別冊「朝比奈隆」 (河出書房新社)
2002年
・文藝別冊「カザルス」 (河出書房新社)
2000年
・「200CDヴァイリオン」 (立風書房)
1999年

音楽家を目指している方々へのアドバイスをお願いします。

とにかく行動することです。

好きな音楽や影響を受けた音楽を教えて下さい。

■ 小さい頃に聴いていた音楽はなんですか?
不思議と歌謡曲の類は聴いていませんでした。しいて言えばアニメや怪獣物の主題歌かな?(笑)

■ 好きな音楽、音楽家、影響を受けた音楽はなんですか?
モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブルックナー、ブラームスもし無人島に1枚だけCDを持って行くとしたら、ユーディナというピアニストが弾いたシューベルト最後ピアノソナタですね。


音楽に携わった仕事をしていて良かったなと思うときは?

演奏家の方から感謝の手紙をいただいた時ですね。

これからの展望をお聞かせ下さい。

音楽評論家としてはもっとお金になる仕事をしたいです(笑)。今後は守備範囲を少し広げて社会問題、教育問題などにも口を挟みたいですね。出身が生物学畑なので「狂牛病は風説である(*こちらを参照)」とか。

 

*1 普通は、アナログ時代の古い録音に関しては、CDといえ どもアナログマスターテープ(紐?)から音録りします。ところが様々な理由(テープが紛失したり、劣化が甚だしい時)から、 LPレコード(板)から音録りする場合があります。それを特に板起こしと呼びます。

 

お金のためではなく、自らが「本当にやりたいこと」を情熱的に実行できる浅岡弘和さんの行動力には、本当に頭が下がります。このアドバイスは、人生という大舞台で活躍している私たち一人一人が教訓にすべきことだと痛感しました。更新頻度もほぼ満点の浅岡弘和さんのブログ「巨匠亭」にもどうぞ、足を運んでみて下さい。

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